青い果実の実る頃には

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映画から学ぶもの ~ジブリ コクリコ坂から~



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宮崎五郎監督の第2作目の映画『コクリコ坂から』を観た。
1作目の『ゲド戦記』はとても残念なものだった。題材は良かったと思うが、その題材の世界観を90分のアニメで表現しきれていなかった。結局何を伝えたいのかテーマが絞り切れておらず、観ている方は終始置いてけぼりをくらっている感じが強かった。
それだけに2作目には期待していた。
キャストは岡田准一、手嶌葵、香川照之、内藤剛志、風吹ジュンと1作目に出ていた人物が多かっただけに驚いた。加えて長澤まさみ、竹下景子、石田ゆり子などが名を連ねている。

あらすじは、東京オリンピックの開催を目前に控える高度成長期の日本の横浜が舞台。その横浜の高校では、明治時代に建てられた由緒ある建物カルチェラタンを取り壊すべきか、保存すべきかで生徒と教師の間で論争が起きていた。高校生である海(長澤まさみ)と俊(岡田准一)は、そんな事件の中で出会い、心を通わせるようになる。さまざまな価値観が交錯する戦後を背景に、現代を生きることの意味を見つめていくストーリーである。

観て最初に感じたことはこの監督は懐古主義なのかなということだった。
確かに歴史を紐解くのは今を、未来を切り開いていく上でとても大切なことである。
しかし、この作品から感じたものは「昔は良かった」と、そして今に対する説教みたいなものを感じた。特に、今の若者に対する活力のなさを感じてか至極対称的に描いたと思われても仕方がないようなくらい闘争心、エネルギーに満ち溢れた血気盛んな若者達がこれでもかと描かれている。
ある日の朝日新聞の夕刊で「昔は良かっただけを描きたくはない」と発言していたが、この作品を見た限りでは「上を向いて歩こう」の坂本九の歌が合うくらい(実際に作中にも使われている)皆が上を向いて歩けていた時代がそこにはあったんだと言っているような感じを受ける。
また、ストーリーにおいても正直私は『耳をすませば』の方が好きだ。一人の少女が恋をして、傷き悩んで、苦しんだことで一歩前進する過程は非常に似ている。しかし、思春期特有の苦しむ過程というものにおいて時代の違いはあるものの『耳をすませば』の方が観ている方にも伝わる。

以上、批判ばかりを述べてきたが、この映画を見て若者らしさとは、この時代の生きづらさとは何かを考えるようになった。その点においての問題提起を与えてくれたのには評価に値する。

その二点についての記述は別の形でまた後日書きたい。
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by komei115 | 2011-08-03 01:02 | Movie