青い果実の実る頃には

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映画から学ぶもの ~ALWAYS 三丁目の夕日'64~


ネタバレ注意!


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いよいよ3作目となったALWAYS。さあ、今回も三丁目の住民たちに会いに行こう。




山崎貴監督による「ALWAYS 三丁目の夕日」「ALWAYS 続・三丁目の夕日」に続く、第三弾のヒューマンン・ドラマ。今回は東京オリンピックが始まった1964年の東京を舞台とした夕日町の人々の物語である。キャストも今まで以上に豪華な布陣で臨んであり、また、子役が成長しているところも必見で、一・二作目と比較できて実に微笑ましい作品に仕上がっている。

あらすじは1964年、東京オリンピック開催直前の日から閉会までの期間を描いたお話。お向かい同士である茶川家(吉岡率いる)と鈴木家(堤率いる)にテレビが届くところから始まる。いつものドタバタで賑やかな日常が繰り広げられるわけだが、茶川は売れっ子作家、鈴木は会社鈴木オートの経営向上と、互いに成長している。彼らだけではない。六子(堀北)は医師の菊地(森山)に密かに恋心を抱いている模様。ヒロミ(小雪)はお腹が大きくなっている。子どもだった一平(小清水)と淳之介(須賀)はそれぞれ高校生になっており、時が流れたことを感じさせる。前作同様、それぞれが、心に一抹の不安を抱え、数々の事件に遭遇していくのだが・・・。

地元の映画館に、両親と家族3人で見に行った。地元の映画館なんて10年くらい行っていない。ましてや3人で映画を見に行くのは初めてのことである。そういった、ほのかな緊張もありつつ、映画を楽しんだ。
感想は終始笑いと感動の連続。そして郷愁。経験してない時代なのにどこかノスタルジックで、さもこの時代を体験したような気持ちさえ起きてしまった。そういった中で、三丁目の人たちの温かな人情、だけど明日だけを見て強かに生きるさまには胸が熱くなりすぎて、私の心の受け皿の水が溢れてしまいそうだった。
しかしながら、2時間30分と長い。内容が盛りだくさんで、少し盛り込みすぎかとも思ったが、しかし、ごちゃごちゃした事件や奇跡の連続が日常であるのかなとも思えたのでアリだ。「いい意味で疲れた」ということにしよう。
ALWAYSシリーズは懐古主義だ、大げさで偽善だと言う人も多いが、私はこの作品が大好きだ。懐古することは悪いことではない。寧ろ、古きを知ることで新しい発想に繋がると信じている。また、今の世の中にあるようなネットや便利な機械がない時代が確かにあったわけで、その分手間暇とそこから生まれる人情、コミュニティーがあったはずである。決して大げさなことでもないだろう。
今回の作品は一作目と同等、もしくはそれ以上だと思う。両親も64年の映像を見て懐かしんでいたようだ。見に行ってよかった。
お勧めの作品である(もし、1・2作を見ていない人は、予め見ておくことをお勧めする。その方が数段楽しめるはずだ)。


追記

目まぐるしく変わりゆく日本社会の中で「本当の幸せってなんなんだろう」と問う登場人物たち。
映画の批評で、「彼らはお金を稼ぐということを前提に考えず、言いたいことを言っている」「お金があってこその幸せだから、その言葉は偽善だ」「今こそ立ち上がろうとしているときに幸せを探そうなどと内に籠るような映画を作ってどうする」などといったようなコメントが目立ったが、それは見当違いも甚だしい。この疑問の提示は、決して「金より大切なものがある」というような単純なメッセージではないし、内に籠った発言でもない。
お金を稼ぐのは社会に生きる上で当たり前のこと。登場人物含め高度経済成長期を生きた人は、そんなことは百も承知。それを踏まえた上で、無限の可能性が開けている明日の社会に自分は何ができるだろうという「金の先にある野心(夢)」を企てていたのだと思う。その野心の実現を目指して情熱を注ぐことこそ人間それぞれの持つ「本当の幸せ」である。
ひたすらにお金を稼ぐことも、ただ人助けに生きるのも、当人が心から幸福だと感じたらそれは紛れもなく真に幸せなのだ。そこに稼いだ金額の大小が介入する余地はないし、幸せの種類に言いも悪いもない。他人の小さい尺度の物差しでは決して測れるものではないのだ。
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by komei115 | 2012-01-29 03:20 | Movie