青い果実の実る頃には

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映画から学ぶもの ~ ちいさな哲学者たち ~

ネタばれ注意!

072.gif072.gif072.gif☆☆  3.4/5

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大人が思っている以上に子どもは見ている。感じている。考えている。それはちいさな哲学者だ



『イン・マイ・スキン 人には言えない、私が本当にしたいこと』で撮影を務めたピエール・バルジェ監督が、哲学によって変化する園児の成長と心の動きをカメラで回し撮ったドキュメンタリー。教育の可能性と親としての務めについて再考を迫られる興味深い一作。

あらすじ
パリ郊外にある幼稚園。そこでは哲学の授業を設け、子ども達に自主的に考えさせる力を養わせる面白い教育が行われていた。1960年代に「こどものための哲学」という研究がコロンビア大学の教授によって提唱された理論を元に、園児たちが「愛」や「死」、「人種」などのテーマで語り合う。

「子どもに哲学がわかるのか?愛や死など大人だって向き合って考えたことのない人は沢山いるのに」
半信半疑で観始めたが、正直驚かされた。
プログラムが始まったばかりの頃は興味を抱かずに他に気を取られたり、眠ったりする子どもが大半だったが、授業を重ねていくうちに、自ら見聞きした経験を話し、そこから得た自分の考えを述べられるようになった。一人の子が発言すると、他の子達もそれについて共感したり、反論したりと他人の話を的確に聞き取って理解し、イエスかノーかを決めれる能力が備わったのだ。
子どもってどこまでも未知でどこまでも可能性に充ち満ちている。だからこそ、教育は奥が深くて面白い。
幼児教育において、施設よりもまず親の役割が最重要となる。子どもは身近な人間の言動、行動から真似て成長していく。
「アマラとカマラ」の話を知っているだろうか。彼女達2人の女の子がオオカミによって育てられたという逸話があるが(現在の研究では詐欺話と結論)、親の育て方によって子は形成されることがわかっている。子どもに自分で物事を判断させる力をつけさせるために、子どもを子どもとして見ず、一人の人間として向き合い、親の背中を見せる大切さを改めて感じた。
かつて、芸術家の岡本太郎氏は、子ども達と同じ目線で話し(氏が子に合わせるのではなく、あくまで対等の関係で)、彼らが書く絵に対して真剣な評価を下していたという話をふと思い出す。こういった感覚というのも実はとても大事なことではないだろうか。
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by komei115 | 2012-04-03 00:07 | Movie