青い果実の実る頃には

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映画から学ぶもの ~ 勝手にしやがれ ~

ネタばれ注意!

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山が嫌いなら、海が嫌いなら、都会が嫌いなら、勝手にしやがれ!



フランス、ヌーヴェル・ヴァーグの決定打と言わしめたジャン=リュック・ゴダール監督の最高傑作。主演ジャン=ポール・ベモンドとジーン・セバーグの演技も申し分ない。

あらすじ
警官を殺して逃げ回っている自動車泥棒のミシェル。パリでアメリカ人の恋人パトリシアとお互い自由で束縛のない関係を楽しんでいた。そんなある日、彼の元にじわじわと警察の手が及ぶ。パトリシアはミシェルの愛を確かめる為にとった行動とは・・・。

初めてゴダールの作品に触れたのが「気狂いピエロ」だった。

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そこで、一見わけもわからないようなストーリー展開に潜むゴダールの思考イメージの魅力、ベルモンドのカッコいい演技に惚れてこの作品を見ようと思うに至った。
堕ちていく男とそこに惹かれる女を描いた今作品は気狂いピエロと同様フィルムノワールの空気が漂っている。
繊麗で個性的なパトリシアは、パリっ子のミシェルから見てアメリカの象徴であり、そこに惹かれている。逆もそうだ。彼ら二人が文化の違いで分かり合えないことが多くても、それでも互いに繋がろうと見つめ合う姿はまさに男と女だ。男の卑怯さ、傲慢さ。女のしたたかさ、健気さが物語を通して存分に表れている作品だと感じた。
「勝手にしやがれ」という言葉は凄く男らしい言葉なのだが、それには「どうにでもなれ」という表面の諦めの想いと「それでもどうにか自分をわかってくれ」という裏面の切なる想いが相反している。まさに、男の身勝手なプライドが詰まった言葉だ(私もよく使ってしまうが)。
自由で束縛のない関係を求めてお互い合意してるはずで、ミシェル自身はいろんな女と寝ているのに、相手が誰かと寝ると気になってしょうがない。まさに男の愚であり、滑稽であるが、世の男は笑えない者が多いだろう。
それに対し、パトリシアはその微妙な男心を汲み取ってはくれない。自分は自分で相手に対する愛の確認を行い、相手に証明させようとする。それはそれでまた実に女らしい。
男も勝手。女も勝手。他人から見れば馬鹿馬鹿しいが、それでも真剣に見つめ合って愛を探すのだから人間って面白い。
いや、ほんとに勝手にしやがれ!(笑)
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by komei115 | 2012-04-05 00:57 | Movie