青い果実の実る頃には

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映画から学ぶもの ~風と共に去りぬ~

ネタばれ注意!

072.gif072.gif☆☆☆  1.8/5 

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物に溢れた暮らし。豪華で贅沢の限りを尽くした暮らし。それも、ただ春の世の夢のごとし。心に幸せがなければどれも風と共に去っていく



「オズの魔法使」「ジーキル博士とハイド」を手掛けたヴィクター・フレミング監督が1939年に製作した、アカデミー賞主演女優賞を始む10部門に輝いた不朽の名作。

あらすじ
南北戦争勃発寸前のアメリカが舞台。南部の大富豪の娘にして、絶世の美女であるスカーレット・オハラは、名家の御曹司であるアシュレーに思いを寄せていた。しかし、彼が別の女性と結婚するという噂を耳にしてしまい、湧き上がる嫉妬からとんでもない行動を取ってしまう。そして南北戦争も始まってしまい・・・。


古きを知りたいということで観た作品。
上映時間約4時間と長い。しかし、それ以上に長く感じる。だらだら感は否めない。
それにしても、衣装やらエキストラの数やらセットやら演出やら・・・。当時にしたらとても手が込んでいて、いったいどのくらいの費用を要したのか聞きたくなるほどだ。貴族ならではの豪華絢爛な生活と、戦争中や戦後の南部の街並みが良く描かれている。
しかし、その割に何の感動も起こらなければ、魅力も多く感じられる映画ではなかった。
物語そのものは悪くない。男と女。話は非常にシンプルでわかりやすい。だけど単純なラブストーリーでもなければハッピーエンドにもならない。いろんな人物の思或や駆け引きがあり、その反面純粋な思いがあったり、ヒロインがツンデレであったりなどなかなか楽しませてくれるところもあった。そして、私は別にフェミニストではないが、いつの時代も女性は翻弄されてきたのだなとしみじみ感じた。だからこそ強かに生きるしかなかったのだと。そういった発見(いうほどでもないが)ができたのは良かった。

ではなぜ良い評価ができなかったか。
たぶん、この映画を受け入れられなかったのは私が貴族という者を毛嫌いしているからだろう。
彼らは豊かで贅沢な暮しをしている反面、多くの貧困者や奴隷がいることをわかっていない。当たり前としてこき使う。差別する。それなのにやれ誇りだ、名誉だ。様々な大義名分を見栄にデコレートし、貴族同士で意地を張り合う。はたから見たらとても醜い。それよりも、恥をかきながら必死に汗水たらして作物を育てている農夫の方がよっぽど誇りがあり、現実的だ。
貴族。所詮彼らはイメージでしかないのだ。イメージに囲まれた生活を送っているから現実が見えてこない。だからこそ作中、南北戦争では相手の強さも測らず意気揚々と出撃し、無様に負け、帰ってくると絶望ばかりして現実を生き抜く力がなかった。人々から奪い、踏ん反り返り、それでも蓋を開けたら何もない貴族達を私は受け入れることができない。
その点、主人公とヒロインを現実主義者にしたところは面白く、救いようがあった。生きるために恥を捨て、罵られても強かに、人を殺してでも突き進んでいく彼らの悪どさに逆に親近感を覚えた。金を稼ぐことを含め、何かを得るということは綺麗事ではないのだ。自分のものにしたいという貪欲さを前面に認めているからこそ気持ちが良かった。
それでも結局のところ、いくら金やモノを持っていても心が幸せでないとうまくいかない。金で愛を買い、金のために結婚する。それは虚しいだけ。真実の愛を見つける努力をすれば必ずそこにあるのに、金に翻弄されて見えなくなる。金は所詮流れるモノでしかないのだから、あまり固執すると破滅を招くだろう。
これ以上書くと愚痴や僻みにしかならないので(もうすでになっているが)この辺で切り上げたい。

4時間かけて観る。それは、この作品に関しては多少の覚悟が必要かもしれない。
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by komei115 | 2012-04-25 15:17 | Movie