青い果実の実る頃には

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映画から学ぶもの ~食の社会見学シリーズ第二弾 ありあまるごちそう~

ネタばれ注意

072.gif072.gif072.gif☆☆  6/10

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2005年製作作品。日本では2011年公開(レンタル可)

小さい島国でありながら消費・廃棄大国の日本。だからこそ改めて食について知っておいてほしいことがある




エルヴィン・ヴァーゲンホーファー監督による、食にまつわるドキュメンタリー。徹底した利益追求とコスト削減という合理主義下で生まれた「物流」のグローバル化。その影響を大いに受けた食の分野において、需要と供給のバランスは大きく崩れ、貧富の差が拡大している現実がそこにある。国連で飢餓問題の第一人者であるジャン・ジグレール教授の解説をはじめ、世界最大の食品会社と現場の漁師・農家・家畜業者との徹底した比較取材を行い、飢餓を生むシステムが解き明かされる。私たちの見えないところに確かに存在する衝撃の事実には目を疑う。

日々大量に作られ、大量に捨てられる食べ物。何カ国もの国々を巡り、食品製造の過程を追う旅で見えてくる真実がある。例えば、ウィーンでは、オーストリアの大都市全員が食べていける膨大な量のパンが毎日捨てられ、スペインのトマトは、貧しいアフリカ移民が育てて3000キロもの旅を経てスペインの市場へと出荷される。かたや、世界各国では飢えに苦しむ人々が後を絶たない。今の世界の生産システムなら120億人分の食糧が賄えられるはずなのに、毎日10万人の人が飢餓で死んでいる。「餓死は殺人だ」という言葉が重く圧し掛かる。大量生産という影響で消費者と生産者との間に「食のカーテン」が掛けられる中、不透明な流通とその先の飢餓という現実を映しだしていく。
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by komei115 | 2012-05-25 21:41 | Movie