青い果実の実る頃には

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映画から学ぶもの ~ムサン日記 白い犬~

ネタばれ注意!

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2010年製作(5/12よりシアター・イメージフォーラムはじめ全国順次ロードショー中)
詳しくはhttp://musan-nikki.com/

孤独は絶望を。絶望は渇きを。渇きは死を連想させる。再生に向けてスンチョルは髪を切る。しかし、道徳性を失った再生に待ち受けるラスト3分の代償はあまりに大きい。




韓国イ・チャンドン監督の「ポエトリー アグネスの詩」で助監督を務めたパク・ジョンボムが、初メガホンを取った作品。今は亡き監督の親友スンチョルの実体験を基に、韓国ソウルで暮らす脱北者たちの厳しい現実を映し取る。主演、製作、脚本のすべてをパク・ジョンボム監督自身がこなし、「息もできない」のヤン・イクチュン監督を彷彿とさせる。しかし、入魂の演技は観る者を圧倒する。作品のキーとなる白い犬ペックにも注目したい。

あらすじ
スンチョル(パク・ジョンボム)は、北朝鮮と中国の国境付近にあるムサンという町から豊かさを求めて韓国へやって来た。彼は脱北者仲間のギョンチョルとソウルの安アパートで暮らしていたが、良い条件の仕事は見つからず、友人もできず、一向に生活は楽にならないままだ。一方、不器用なスンチョルとは違い、ギョンチョルは韓国での暮らしにもすぐに慣れ、危険な仕事に手を染めていく。ある日、スンチョルは一匹の犬を飼い始め・・・。


「死に至る病とは絶望という名の病である」と唱えたのはキルケゴールだが、まさしくこの作品は一人の(いや、全てと言えるかもしれない)脱北者を待ち受ける絶望の物語だ。よくヤン・イクチュン監督の「息もできない」と対比させられるが、私としては彼の師であるイ・チャンドン監督の「ポエトリーアグネスの詩」をどこか彷彿とさせる。
また長くなりそうなので次回に話を持ち越したい。
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by komei115 | 2012-06-22 22:14 | Movie