青い果実の実る頃には

komei115.exblog.jp

項目に分けて日々思ったこと、書きたいことを自由に書いてます。意見、批判するコメントは大歓迎です。個人的な問い合わせはこちらまで。koumeipart115@yahoo.co.jp

ブログトップ

鈴木先生

072.gif072.gif072.gif☆☆  

b0215567_18251694.jpg




2013年1月12日より公開中
詳しくはhttp://www.tv-tokyo.co.jp/suzukisensei/

ループタイと黒縁眼鏡がトレードマークの「鈴木先生」。最低視聴率ドラマのまさかの映画化は何をもたらしたか




武富健治原作の漫画を基に、普通の教師が真摯に教育問題に取り組む姿を描いたテレビドラマの劇場版。「ALWAYS 三丁目の夕日'64」の古沢良太が脚本を手掛け、黒縁メガネとループタイ姿が定番の教師が、立てこもり事件の人質にされた女子生徒を助けようと奔走する姿を追う。ドラマ同様主演を務めるのはテレビドラマ「家政婦のミタ」で注目を浴びた長谷川博己、妻に臼田あさ美、同僚に田畑智子、でんでんらが控える。しかし、何よりも注目したいのは今現在朝ドラで活躍中の風間俊介が本作とどのような化学反応を起こすかだ。

緋桜山中学の国語担当教師鈴木は、独自の教育理論「鈴木メソッド」に基づいた理想のクラスを構築しようとしていた。彼はその中心となる女子生徒小川に重きを置くうちに、少しずつ彼女の魅力に引き込まれていく。そんな折り、鈴木の妻の妊娠がわかり、さらに2学期に入って生徒会選挙と文化祭の準備がスタートするが……。

21世紀ドラマ史上最低視聴率を叩きだした『鈴木先生』。しかし、これがまた見てみるとなかなかに面白かった。そのドラマの映画化。これはもう観てみるしかないだろう。
『GTO』や『ヤンキ―先生』の熱血・青春ノリとは真逆だ。不良よりも普通の生徒にこそ目を向け、理詰めの指導で生徒に説く。しかし、だからと言って『金八先生』のノリとも異なるベクトルで物語は進む。教師自身も己の問題に悩み、試行錯誤しながら生徒と共に考え、学んでいく。この教育ドラマの映画化は私たちに何を教えてくれるのか。
細かく見て行けばキリがないが、一つの大きなテーマとしてあるのは多様な思考への認識と尊重であろう。私たちが日常生活を営むにあたって発生する数々の問題には、試験のように一つの問いに一つの答えが必ず存在することはない。人それぞれにそれぞれの正しさを持っているため、ぶつかり、争いが起きるのだ。人間社会における「常識」というルールやモラルはあると言ってもそれは共通認識にしか過ぎず、寧ろ私たちの誰もが何が正しいのかを他人に強要することはあってはならない。
生徒たちと鈴木先生のやりとりから観客も問題を共有し、自らも考える。それはドラマの醍醐味の一つである。
正解はない。だが、私たちは少しでも問題が良き方向へと導くために考え続ける必要がある。それが時に「常識」を打ち破るとしてもだ。それが人間の良さであり、人間らしさであろう。
[PR]
by komei115 | 2013-02-24 15:50 | Movie