青い果実の実る頃には

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~ ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 ~

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映画

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2013年1月25日より全国各地で上映中
詳しくはhttp://www.foxmovies.jp/lifeofpi/

是非とも映画館で、3Dメガネをかけて観ておきたい至極のエンターテインメントムービー





世界的な文学賞ブッカー賞に輝いたヤン・マーテルのベストセラー小説「パイの物語」を、『ブロークバック・マウンテン』などのアン・リー監督が映画化。動物園を経営する家族と航行中に嵐に遭い、どう猛なトラと一緒に救命ボートで大海原を漂流することになった16歳の少年のサバイバルを描く。227日間という長い漂流の中で、少年はどのように危機的状況を乗り越えたのか。主演オーディションで選ばれた無名のインド人少年スラージ・シャルマの演技力に注目したい。

あらすじ
1976年、インドで動物園を経営するパイの一家はカナダへ移住するため太平洋上を航行する。しかし、その旅路で嵐に襲われ船が難破してしまう。家族の中で唯一生き残ったパイが、命からがら乗り込んだ小さな救命ボートにはシマウマ、ハイエナ、オランウータン、ベンガルトラが乗っていた。ほどなくシマウマたちが死んでいき、ボートにはパイとベンガルトラだけが残る。残り少ない非常食、肉親を失った絶望的な状況に加え、空腹のトラがパイの命を狙い・・・。

明日にも授賞が決まる本年度のアカデミー賞だが、その主要11部門にノミネートされた本作を観に行かないわけがない。さらに予告で流れるColdplayの「Paradise」に公開を待ち望んでいた。
さて。この物語は果たして寓話なのか、実話なのか。しかし、観始めるとそんなことはどうでもよく、線引きの必要は皆無となる。壮大で神秘的な物語。エンターテインメントでありつつも宗教・哲学的。そして何より息を呑むほどに圧倒的な映像美。映画はついにここまで来たのかとその表現力には素直に感嘆する。
私も3D映画を見たのはこれまでに3・4回と少ないのだが、本作は3Dで観ておいて間違いない。映画館で、3Dで観るべきだ。3D映画産業が日本で不振・撤退を迎えていく中、この作品は3Dでしか味わえない映像の可能性・感動を存分に引き出してくれている。飛び出てくると言うよりも奥行きが際立っていて、まるでパイの物語をそのまま生で覗いているかのようだ。度重なる自然の脅威は恐れ多く、しかしそれが何よりも美しい現象として私たちを魅了する。
どんなに信じ難い話で幻想的であっても、そのアレゴリーは私たちが自然の中のちっぽけな存在でしかないこと、それでも個々人が森羅万象、自然や宇宙の摂理・法則の中で全て繋がり命あるものとして生きているということ、そしてそこから帰結される人の心に宿る神の存在を教えてくれる。それはもはや単なる奇跡の漂流譚としては消化できず、宗教や哲学として昇華されるのだ。
アカデミー賞作品賞としての受賞は他の作品とも比べると難しいのかもしれないが、私は本作がとっても何らおかしなことではないと思う。3つのブロックから成る物語の構成もシンプルで、パイという少年がどんな人物なのか物語を通して分りやすく入ってきていたので大変見やすかった。人によってはトラが出てくるまで退屈なのかもしれないが、私にはとんとん拍子で物語が進行していき、二時間がアッという間に過ぎてしまったぐらいだ。
明日の授賞式が楽しみでしょうがない。
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by komei115 | 2013-02-24 16:28 | Movie