青い果実の実る頃には

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日日是思慮 その11

そろそろ年越しの準備のために部屋の大掃除をしなければと思う。しかし、何だか腰が重い。部屋が汚いのは嫌だが、掃除をするのは面倒くさい。やり始めると案外おもしろかったりすることに限って、取りかかる決意をするまでに時間がかかる。できることなら楽したい。誰かにやってもらえないものかと考えるずるい自分がいる。専属の家政婦がいれば…。▼家政婦といえば、今季のドラマ「家政婦のミタ」はものすごい反響を呼んだみたいだ。単純平均視聴率24.8%、最終回はなんと40.0%という快挙を果たした。5人に2人はこのドラマの最終回を見たことになる。今のご時世、you tubeやニコニコ動画などのインターネット動画でいつでも作品を見れるようになったため、実際に観た人間はもっと多いだろう。2人に1人は観たと言っても過言ではない。▼2000年に放送された木村拓哉、常盤貴子主演の「ビューティフルライフ」以来約11年振り、テレビドラマ史上3位タイという結果を残した今作品。良くて15%越えの視聴率という今日のテレビ業界において一体、なぜこのような結果になったのだろうか。震災後の影響で、家族の絆を求めるホームドラマが人気を得たから。インターネットで話題になったから。といった様々な憶測が専門家たちの間で飛び交っている。▼私は普段テレビを見ないため、インターネットによる話題で「家政婦のミタ」の存在を知り、興味を持った人間(ある意味乗せられた人間)の一人だ。しかし、それだけが事実ではないだろう。話題に参加したいという気持ちだけならここまでの結果にはなってなかったはずだ。では家族の絆を人々は求めたのか。いや、それは少し安易な発想ではないか。確かに“今年は絆”が叫ばれた年だったかもしれないが、それをこのドラマに救いを求める程人々は単純ではない。▼思うに、松島菜々子演じるミタのミステリー要素、大袈裟過ぎるほどの設定と現代社会の風刺要素、登場人物のシンプルな相関関係の要素、そしてテーマ性という要素がうまく調和できた結果である。特にミステリーの要素は大きいだろう。▼回を追うごとに深まるミタの過去となぜ笑わないのかという謎。全く笑わない松島菜々子は妖艶であり、演技力も素晴らしく魅力的だ。また、ミタの命令されれば何でもやるという行動には毎回驚かされ、次はどんなことをしてくれるんだろうと期待が膨らむ。大袈裟過ぎる登場人物たちの言動はどこかコミカルで、毎回の家族に戦慄が走る光景は驚きを通り越し、もはや笑えてくる。そして、「○○ってなあに?」と質問する子どもに対し、言いにくいことでもズバッというミタの発言はどこかシニカルだ。▼相関関係が単純明快で解りやすい分、それぞれの登場人物の気持ちにスポットが当たりやすくクリアであった。そして、“絆”よりも“喪失と再生”が強く出たテーマ性。家族の柱であった母を失い、先が不透明な家族はミタに頼ってばかりなのだが、ミタは肝心な時に「それはあなたが決めることです」と一蹴する。これはとても大事な一言だと思った。結局、未来を切り開いて行くのは自分自身の選択でしかないのだ。それをこの作品では示唆していたように思う。▼全話を通してとても面白い作品だと思った。今までにない感じで、おすすめのドラマである。それにしても最終話の松島菜々子の笑顔はずっと見ていなかった分とても綺麗だったなあ。
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by komei115 | 2011-12-24 23:54 | Column