青い果実の実る頃には

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日日是思慮 その35

第二次大戦の2年後、人類の滅亡(終末)を午前零時とし、その終末までの残り時間を「零時まであと何分」という形で象徴的に示す時計が作られた。それは、実際の動く時計ではなく、一般的に時計の45分から正時までの部分を切り出した絵で表されている。一般に「世界終末時計」や「運命の日の時計」と呼ばれている▼世界情勢の変化によって、その時計は伸びたり、縮んだりを繰り返しながら滅亡までの時を刻む。一番針が進んだのは1953年の米・ソ両国の水爆実験成功の時で2分前だ。核実験の成功、米ソ間対立が激しさを増すと世界の終りが近づく。特に核の脅威は凄まじい。2012年は、昨年の日本の原発事故により針が進められ、残り5分を指している▼爆弾や核の歴史。ニトログリセリンからダイナマイトを作ったノーベル、ウランからラジウムを発見したキュリー夫妻。いつの時代も科学者は、便利で、役立ち、豊かな社会作りに貢献するものを生み出し、そして新しい発見を求めて研究を続けてきた。それらが、今では殺戮兵器として活用される恐怖の言葉の代名詞となっている▼北朝鮮がロケットと称してミサイルを来月4月に飛ばす予定だ。シリア、イラクなどで連日爆弾テロが起きている。イランでの核開発問題も最近だ。今でも世界には1億1千万を越える地雷が埋められており、20分に1人が地雷の犠牲となっている。生みの親である科学者たちはどんな気持ちでこの状況を見つめるのだろうか▼決してビジネスの延長線上に戦争があってはいけない。紛争の解決は爆弾でなく対話、交渉でなければならない。国を、世界を守るために爆弾や核を保有するのではなく、寧ろ強国から廃棄、廃絶していかなければならない。一人一人が必要以上に資源を独占せず、それを少しでも他人に分け与え合えることができたなら、きっと終末時計は全く意味をなさないものへとなり、人間は初めて動物を越えるだろう。そんな世界でありたいものだ。
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by komei115 | 2012-03-21 20:24 | Column