青い果実の実る頃には

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日日是思慮 その41

「芸術の秋」にはまだ半年程遠いが、"秋"のみでなく、"四季"を通じて芸術に触れるのが好きだ。学芸、演芸、工芸、陶芸、手芸、、文芸、書芸、能芸、座芸・・・。挙げればキリがないが、諸芸どれもに技芸を要する▼芸を生み出すのは文化だ。長い文化の歴史を隔てて芸はやがて重厚で荘厳、崇高な伝統となる。【芸術は長く、人生は短し】。古代ギリシャのヒポクラテスの言葉から転じた言葉は、芸術の壮大さと重要さを物語る▼今の日本に蔓延する芸術。それは「POP」であり、ポップカルチャーブームはとどまることを知らない。しかし、その芸術性は怪しく、何よりどこかフワフワと軽い▼「ポップアート」を馬鹿にするなと言われそうだが、それはあくまで作品に軽妙さと大衆を取り入れ、消費文化をテーマとする米のアンディ・ウォーホルらが生み出した前衛芸術であり、1960年代から続く歴史がある。「軽妙さ」と「軽さ」を履き違えた最近のポップには「待った」をかけたい▼ファストフード、規制食品が蔓延る「食」の軽さ、ファストファッションの「衣」の軽さ、似た曲調にお決まりのフレーズが乗って流れるJpopの「音」と「詩」の軽さ、アニメ・マンガ・ライトノベルの内容が「伏線」ではなく「フラグ」でしかない「読」の軽さ▼合理主義、商業主義を「ポップ」というマジックワードにすり替えている気がしてならない。軽い物が蔓延すると、思考、人格までも軽くなってくる。もともと軽い物に「素晴らしい」「深い」「感動する」と付加価値をつけるのはどうだろうか▼最近のPOPとの距離の取り方が現代人には必要だ。たまの休みには本物の芸、手間のかかった作品と向き合ってみるのも自分のセンスを高める良いチャンスだろう。
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by komei115 | 2012-04-14 22:53 | Column