青い果実の実る頃には

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日日是思慮 その45

【鹿島立ち】という言葉がある。旅の出発や門出を意味し、古来、人は長い旅に出る前にはわざわざ鹿島神宮の前立ちに参って、旅の道中の安全を神に守ってもらうようにしていたという。それほど旅に出ると無事に帰ってくる確率が低かったのだ。現在は安全性が飛躍して高まったため、危機感はほとんど薄まっている。だが、旅であることには変わりはない▼今年も各メディアでゴールデンウィークの特集が組まれている。「有休なしでも4連休、有休取ったら9連休!」などと謳った文句が並び、人々を海外・国内旅行や帰省へと誘う言葉になろう。しかし、今年のゴールデンウィークは最悪のスタートとなった▼29日午前4時40分ごろ、群馬・関越道で高速ツアーバスの衝突事故が起きてしまった。ツアー客ら39人が怪我を負い、7人が死亡するという悲惨な結果だ。原因は運転手の居眠りとのこと。TDLでの時間を楽しみに寝ている人も多かっただろうに。残念で仕方ないが、しかしこれは起きるべくして起きた事故だ▼4年ほど前のことだったか。格安のバスツアーや寝台夜行バスの利用が増えた頃、あるテレビ番組でバス運転手の過酷な労働状況と実際の運転模様を追った企画があり、夜中にバスがふらふらと蛇行する映像を見てこれは危険だと感じた▼いくら休息を摂ったからと言って人間なのだから生理現象はついてまわる。バス会社の責任は大きい。料金値下げに伴う無理なコスト削減や行き過ぎた価格競争は即刻止めるべきだ。乗務員の数を最低2人にしたり、最高速度の徹底など安全ラインを上げる規制や対策をとっていかなければあるまい▼私たち消費者も学ぶべきことはある。「長旅より短い急ぎ旅の方が危険である」と誰かから聞いた言葉を思い出すが、あながち嘘ではないだろう。「昨日は人の身、今日は我が身」。時間がないときの旅行計画程念には念を入れたい。先日の京都での事故や子どもの集団登校中の事故といい、思わぬ自動車事故が多発する今日。自分の身は自分で守れる危機察知の能力は持っておきたい。
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by komei115 | 2012-04-30 16:01 | Column