青い果実の実る頃には

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日日是思慮 その49

ついにその時は来た。朝日が陰り、光のリングが浮かび上がった金環日食。本日21日に九州から東北にかけて駆け抜けた。関東で見れるのは実に173年ぶりとのこと。立ち止まって空を見上げる人々。ため息を漏らし、歓喜に湧いていた▼朝空を見上げたのは久しぶりだという人も多いだろう。私も子どものように口を開け、しばらくその光景を見ながら恍惚に浸っていたが、「見上げる」行為は都会に出てきたばかりの田舎者の仕草を連想させ、自分を含めた周りの人々を見てついつい笑ってしまった▼見上げると言えば、「東京スカイツリー」が明日22日から開業する。すでに7月10日分までの時間指定予約チケットは完売のようで、しばらく墨田区は賑わいを見せることになろう。▼へそ曲がりな私にしてみれば634m(武蔵国にちなんで)の長身も「ただのでかいシャーペン」にしか見えないスカイツリー。だが、いくつか芸術的仕掛けがあるらしい。足元の断面が三角形で高くなるほどに丸みを帯びている特殊な形は目の錯覚を引き起こさせ、「ピサの斜塔」とまではいかないものの曲がって見えるのだ。「日本刀」をイメージし、左側を「そり」、右側を「むくり」という曲線美を強調したそうで▼しかし、実物を見てもまったく「古風」とは言えず、下町情緒のある風景との調和も見受けられないスカイツリーは無用の長物としか思えないのは私だけだろうか。伝統ある「業平」のついた駅名を「東京スカイツリー駅」とまで変えるメリットは果たしてあったのか▼それに比べて「東京タワー」の4本脚とビビッドなレッドカラーは今でも愛らしい姿を残している。世界各国との高さ競争はどうでもよい。このままいくと「バベルの塔」になりかねない気がする。近いうち、盛り上がってるスカイツリーを尻目に、東京タワーに上って世界を眺めたいものだ。
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by komei115 | 2012-05-21 22:32 | Column