青い果実の実る頃には

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雑文・散文・駄文 その14 私の知らない基地のこと 完

基地の問題とは何か。
おもな理由として挙げられるのは騒音、米軍航空機関連事故、米軍人・軍属・家族の犯罪である。

その中でも今回、中央林間駅で思い知らされた騒音。気になったので調べてみた。
騒音の定義は「うるさい音」とか「いやな音」とか漠然とした定義であり、同じ音源や音量でも人により快適に感じたり、不快に感じる場合がある。そのため、騒音は人間の心理的要素が含まれ、物質量的な数値で表現するには難しい。
騒音の単位としてdB(デシベル)が用いられるが、何がどのくらいの音なのかが分かりにくいため、騒音の解説書等には日頃よく耳にする音を例として騒音のレベルが表示されている。
それを見てみると、
夜の静かな住宅街が30
ファミリーレストランやデパートが60
交通機関車内や人混みが70
大型トラック、チェーンソー、パチンコ店が80
そして飛行機の離着陸がなんと110越えである。
どおりでうるさいを通り越して何も聞こえないわけだ。飛行場のある基地周辺の人々はこんな爆音を頻繁に聞いているのかとショックを受けた。

さて、ここで話を沖縄の基地問題にシフトする。
沖縄県のデータによると、
・騒音被害(嘉手納基地周辺の1日当たりの音数)・・・83回
・事故数(1972~2011)・・・522件(墜落43件、不時着376件など)
・犯罪数(1972~2011)・・・5654件(殺人等凶悪犯罪734件)
という結果になっている。

この数値を見て何を思うか。
1回聞くだけで嫌気がさす騒音を83回も聞いているという現実。駐留米軍によって多くの市民が犠牲になってきたという事実。
もちろん、その分沖縄は国有提供施設等所在市町村助成交付金によって潤うのだから良いではないかという意見もある。しかし、それでも日本復帰40年の節目を迎えた今なお「平和憲法の下に帰る」ことをスローガンに掲げ、多くの県民が基地の県外移設を唱たり、復帰運動に力を入れてきた事実を汲みすると、「復帰とは何だったのか」「日本にとっての沖縄とは」という疑問が生じてならない。
政治学者の姜尚中氏は沖縄だけに基地が集中している現状を「基地が東京や大都市圏にあっては困るということを正当化するために憲法を持ち出すと“公共の福祉”ということになって、地域のエゴは許さないということです。そこでは地方権力が作動しなくなっています」と批判する。
日本国全体の公共の福祉のために、嫌なことを沖縄県民に押しつけるという差別的構造が成り立っている。これは由々しき事態であると思う。
私たち本土の人間は、同じ日本という国の沖縄という県のことについてもっと目を向けていかなければならない。私たち日本人の安全保障の代償(軍事的側面)の多くが沖縄に被っていることを。


―追記―

基地問題から発展し、私企業と軍隊、そして政府が形成する連合体を指す軍産複合体についても思慮していく必要があろう。今年4月に防衛装備品を共同開発・生産するという日英共同声明を出した野田政権には危惧している。古典的な意味での軍産複合体というだけでなく、もう少し今の軍事技術をめぐって多面的に進んでいく部分があるし、産業化として戦争を捉えてグローバルに進んでいく可能性が強いからだ。
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by komei115 | 2012-05-22 20:27 | Miscellany