青い果実の実る頃には

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日日是思慮 その53

遅朝、夕方、休日に多く見られるワイドショーが嫌いだ。よくわからん肩書を持つコメンテーター達が、一つの事件を巡ってあれやこれやとあることないこと自慢げに吹聴する姿は「自分はバカです」とひけらかしてるクイズバラエティの回答者と同類にしか映らない。特に、他人に対して自分の憶測から批判をする姿勢はどうもいただけない。それは週刊誌等紙媒体も同じである▼さて、マスコミの芸能関係に対するバッシングは凄まじい。最近目にしたのは1カ月ほど前の俳優、モデル、料理研究家の心底どうでもいい三角関係のニュースと、お笑い芸人「次長課長」の河本準一氏の母親の生活保護受給問題。前者は語るに値しないが、後者の方はバッシングの裏に見え隠れする真に問うべき福祉事務所のあり方と「扶養の要件化」の危険性について見定める必要があるだろう▼前提として、息子が推定年収5000万の高収入なのに対してその親が困窮して保護費を受け取ることが、テレビの人気者であることから鑑みて非常に問題となる行為であり、同義的な責任を問われることは仕方がない。国民が怒るのももっともなことである▼他方で、それを許してしまった岡山県の福祉事務所にも、生活保護法が求める職務の懈怠の疑いがあろう。福祉事務所の任務は、①不正受給を排除しつつ、②「困窮」している「国民」に「必要な保護」を行い、その「自立を助長」することである(生活保護法一条)。ところが、全国の福祉事務所は①②の任務ともに職務を懈怠し問題となっている。事務所のケースワーカーの専門性と熱意の欠如に原因があると指摘されている▼もう一つの問題に生活保護法がある。生活保護法4条2項によると「扶養」は保護に「優先」するのであって生活保護の「要件」ではないのだ。それなのに「親族の扶養義務をもっと厳しく履行せよ」と行政を批判するだけでは本質的な改善は望めず、逆に本当に困窮する人々の餓死、自殺事件に繋がる危険性をはらむ発言であることが理解できよう▼今のマスコミは言葉の上げ足を取ったり、批判する言葉の暴力性が目立つが、叩くだけでは無責任である。同時に私たち情報消費者もこの問題を見て同調して批判するのではなく、いろんな観点から思慮し、真に捉えるべき現状の問題を見落としてはならない。
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by komei115 | 2012-06-05 21:57 | Column