青い果実の実る頃には

komei115.exblog.jp

項目に分けて日々思ったこと、書きたいことを自由に書いてます。意見、批判するコメントは大歓迎です。個人的な問い合わせはこちらまで。koumeipart115@yahoo.co.jp

ブログトップ

読書から学ぶもの ~NHK「爆問学問」世界が大きく開ける言葉~

072.gif072.gif072.gif072.gif☆  8/10

b0215567_20425740.jpg


編集 NHK『爆笑問題のニッポンの教養』製作班 / 発行 三笠書房 知的生きかた文庫

学問はいつでも、どこでも、そして誰にでも開かれている。今こそ、思考を始めよう。知識という大海原を冒険すれば、おのずと世界の見方が変わってくるはずだ



毎週木曜日の夜10時55分からNHKで放送されていた『爆笑問題のニッポンの教養』(通称爆問学問)。私は学生時代にこの番組を毎週楽しみにしていた。
漫才コンビの爆笑問題がゲストのもとへ出向き、実験やレクチャーなどを交え、専門分野とその学問の本質について熱いトークを繰り広げていく。これは、2006年5月26日に『爆笑問題×東大 東大の教養』を45分番組として放送したのがこの番組の始まりである。それから同年7月には『ETV特集』にて90分の「決定版」を放送。爆笑問題が東京大学教養学部から招待を受け、教授陣と「教養とは何か」について論じ合った。これを基にしたレギュラー番組の放送が決まった。それから2012年4月の改編まで(同年2月23日)、同番組は175回に渡って、人気教養番組として放送を続けた。今は2012年5月2日から新番組『探検バクモン』として放送中である。

私の考え方の幅を広げてくれたのがこの番組だった。テレビを見て、DVDを買い、NHK出版の単行本もほとんど買い揃えた。この番組を見ていなかったら今の私は存在しないと言ってもいい。それほど同番組の与える学問に対する影響は大きいものだった。
爆笑問題の太田光に興味を持ち始めたのもこの番組がきっかけである。発想のセンスの良さ、器量の深さ、トークの面白さ、そして思考に対する熱意の大きさには脱帽するほどだった。太田の言葉の表現は、一度では理解しがたいところはあるが、何度も聞き、目にするにつれて言わんとすることが少しずつわかってくる。太田自身も「言葉よりももっと伝えやすいモノはいくらでもあるのに、いつまでも言葉に頼ってしまう自分がいる」などと言葉のディレンマについて言及しているが、何かを真に伝えるということはそのディレンマや脆弱性を包括しながら、それでも熱意をもって根気強く言葉で伝え続けることにあると私も信じている。その点において、太田の言葉は真偽に関わりなく信頼できる。
太田は言う。「思考を止めた時点で成長はできない」と。「環境問題」「世界情勢」「政治と経済問題」「メディア不信」「いじめ問題」。今、こんな世の中だからこそ私たちは自ら思考し、情報をただ受けるだけでなく、取捨選択して自分の糧とする生き方が求められている。学問の扉は常に開かれている。私たちはその門をいつだって潜ることができるのだ。
この本は、今までの放送分の中でも選りすぐりの回を抜粋し、さらに「言葉」を軸に捉えて、トークの論点を解説を踏まえながら上手く抜き出している。初心者にも親切でわかりやすく、この番組の醍醐味も十分伝わるという何ともお得な一冊に仕上がっている。まさに学問のスタートを踏むにはうってつけの本といえるだろう。
[PR]
by komei115 | 2012-08-21 21:57 | Reading&Music